今回はトヨタホーム標準装備のEVコンセントについて紹介します。
電気自動車やプラグインハイブリッド車など、昨今は自宅で車のバッテリーを充電し、走行できるといった車種が増えています。
家づくりと併せて、電気自動車やプラグインハイブリッド車の購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。
また、ハウスメーカーによってはEVコンセントが標準装備となっていることもあり、もともとEV車の購入を検討していなかったものの、次の乗り換えのタイミングで検討しようと思われている方もいるでしょう。
そこで、今回は、トヨタホーム標準装備のEVコンセントの特徴や、実際に使ってみたレビューを紹介します。
✓トヨタホームは標準装備のEVコンセントがある
✓トヨタホーム標準装備のEVコンセントにはいくつか種類がある
✓EVコンセントがあれば自宅で気軽にEVやPHEVを充電できる
トヨタホーム標準装備のEVコンセント
トヨタホームの戸建て住宅には標準でEVコンセントが付いています。(2023年1月竣工当時)
さすが、「世界のトヨタ」といったところでしょうか。将来的に電気自動車が増えることを想定して、戸建て住宅に標準でEVコンセントを付けているのです。
なお、トヨタ自動車は7日、電気自動車について、2026年までに10車種を投入して年150万台とする販売計画を発表しています*。
*2023年4月7日トヨタ自動車新経営体制説明会より
トヨタホームには3種類のEV充電設備が用意されています。中には標準装備ではないものもあるので、どれが標準装備なのかは、営業担当者に確認しておきましょう。
壁掛型充電器
車載のケーブルを使用せずに、そのまま充電できるのが壁掛型充電器の特徴です。
毎回、充電ケーブルを取り出す手間がなくなるので、使い勝手がよく、充電頻度が多い方にぴったりのEV充電器です。

なお、壁掛型充電器については、オプション費用がかかる場合があるので、費用が気になる方は営業担当者に聞いてみましょう。
EVコンセント
200V対応のEVコンセントであり、トヨタホームの標準装備モデルです。
壁掛型充電器とは異なり、車載の電源ケーブルを差し込んで使用します。
充電の度に充電ケーブルを出し入れしなければならないのがネックですが、イニシャルコストを抑えらえるのが利点です。

EVコンセント(カバー付き)
こちらも200V対応のEVコンセントとなっており、いたずら防止の保護カバーや簡易的な鍵が付いています。
ちなみに鍵の取付穴には市販の南京錠も使用できます。
我が家は、カバー付きEVコンセントが標準装備でした。

ただし、どのEVコンセントが標準装備なのかは、販売店によって異なるようです。
先日、InstagramにEVコンセントの写真を載せたところ、フォロワーさんより「うちのEVコンセントはカバーがついていませんでした・・・」とコメントがありました。
カバーの有無と直営かそうでないかが関係あるかはわかりませんが、少なくとも販売店によってどのタイプの充電器が付いているかが変わるようです。
我が家はトヨタホーム株式会社中国カンパニーという直営の販売会社が担当店でした。
そのほかのエリアでは、「トヨタホーム岡山株式会社」や「トヨタホーム近畿株式会社」というように、「トヨタホーム株式会社」と本体が異なります*。
*トヨタホーム公式ホームページを参考
トヨタホーム標準装備のEVコンセントをEQAに接続
トヨタホーム標準装備のEVコンセントを使うにあたり、まずは簡単にEQAくんの紹介です。
EQAはドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツの電気自動車のひとつであり、メルセデスベンツのEV車の中では最も小さいモデルです。
全長 | 4,465mm |
全幅 | 1,835mm |
全高 | 1,610mm |
ラゲッジスペース | 340~1,320L |
充電時間 | 約1.3時間(急速充電)
約11時間(6kw普通充電) |
航続距離 | 555km(WLTCモード)※そんなに走れません。たぶん400弱くらい? |
このバッグの中に充電ケーブルが入っています。これはもらえます!(交渉すれば・・・たぶん)
※汚れているように見えるのはまぎれもない汚れです。
EQAは、右側側面に急速充電口、右側後方(リアバンパー)に普通充電口があります。
プッシュすれば開くので、軽く押してフタをあけ、充電ケーブルを差し込みます。
そして、ケーブルを引っ張ってきて、トヨタホーム標準装備のEVコンセントに接続。
ちなみに我が家の配置的に、メルセデスベンツの標準ケーブル(6m)だと、ぜんぜん届きません。
メーカーによって長さの異なるケーブルが用意されているので、ケーブルが届かない方はディーラーの担当者に聞いてみるといいでしょう。
なかには、中華製の汎用ケーブルなどもあるようですが、車種によって使用できない場合があるほか、車両側に不具合が生じる可能性があります。
また、三菱やトヨタ、日産などが自車用として純正充電ケーブルを販売していますが、絶対にそのメーカーの車種にしか使えないというわけではありません。
たとえば、三菱の充電ケーブルを使って日産リーフの充電をするといったこともできなくはないようです。
ただし、あくまでも自己責任での利用なので、心配な方は純正品を使用しましょう。また、他メーカーの充電ケーブルを使って充電し、不具合が生じた場合は保証の対象外となる可能性もあります。
そのため、純正品でケーブルの長さが足りない場合は、充電コンセントの移設工事をおこなうほうが無難です。
カバー付きなので、いろいろと安心ですね。
ほとんどレアケースだとは思いますが、いたずれで勝手に抜かれていることもあるようです。
我が家のEVコンセントは、鍵つきなので、鍵をもっていなければカバーを開けられず、勝手にケーブルを抜かれるということはありません。
※勝手に使われることもありません。
簡単な鍵なので開けられてしまいそうですが、EVコンセントを使用するときは、宅内のスイッチを押さないと使用できません。
左側がEVコンセント用のスイッチで、「切」になっていると通電しないので、充電できない仕組みになっています。
結構簡単に使えるので、将来的にEVやPHEVに乗ることを検討している方は、EVコンセントが付いているか確認しておくことをおすすめします。
EVコンセントの後付けはできる?
新築時にEVコンセントがなくても、後付けは可能です。
ここでは、EVコンセントの後付けにどれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
カバー無しタイプ
104,500円〜
(本体+工事費)(税込)
100Vコンセント
56,980円〜
(本体+工事費+電気点検)(税込)
ポールコンセント
165,000円〜
(本体+工事費)(税込)
上記の費用の目安はトヨタホームが施工した場合です。
ハウスメーカーや、電気工事店によって費用に違いがあるので、EVコンセントの後付けを検討している方は、見積もりを取ってみましょう。
なお、レクサスUX300eまたはRZを新車で購入すると、レクサスオリジナルの普通充電器と設置基礎工事を無償で提供してもらえます。
<対象>
・2023年3月30日発売開始のRZ及びUX300eの新車オーナー
<仕様>
・6kW(200V 30A)普通充電
・寸法(mm):幅231×高さ429×奥行105
・質量:約6.5kg
・使用温度:-30℃~55℃
・防水保護等級:JIS C 0920 IP55相当(充電用コネクタ部除く)
・充電ケーブル長:7m
・設置場所:屋内・屋側・屋外(日本国内に限る)
・保証期間:設置から5年間(充電ケーブルは1年間)
※レクサス公式ホームページ参照
まとめ
今回はトヨタホーム標準装備のEVコンセントについて紹介しました。
これから、電気自動車やプラグインハイブリッド車がどんどん増えていくことが予想されます。
街中の急速充電を使えば、ある程度は問題ないかもしれません。
しかし、大型連休になると充電器渋滞で、1回充電するのにかなりの時間がかかることも少なくありません。
ただ、自宅に充電設備があれば、気軽に充電できるので非常に便利といえるでしょう。
とはいえ、昨今は電気代が高騰しているので、「車の維持費」という観点から検討するなら、しっかりとシミュレーションすることが大切です。
もしくは、太陽光発電システムがあるなら、フルに活用するのもいいでしょう。